2016年のいじめ重大事態の公表事案
公表事案 12件
2016年(公表年ベース)にいじめ重大事態で公表された保育園・幼稚園・小中学校・高校の事故・行政処分・ 教員不祥事・いじめ重大事態の一覧です。 公表年は事案の発生年と異なる場合があります。
学校種別件数
公表事案一覧
東京都立小山台高校
東京都 ・ 高等学校
東京都立小山台高校の生徒、いじめの可能性を抱え自死
2015年9月27日、東京都立小山台高校の1年生、高橋博司くんがJR中央線大月駅で亡くなった。博司くんは亡くなる前にSNSで自殺をほのめかす投稿をし、母親の里美さんは学校側にいじめの可能性を相談した。博司くんの死に対する母親の疑念と、その後の調査過程が語られている。
新潟県立新潟工業高等学校
新潟県 新潟市 ・ 高等学校
新潟県立新潟工業高等学校 学校関係者による不祥事(2016年11月21日ごろ)
2016年11月21日、新潟県立新潟工業高等学校の1年生男子生徒が越後線の列車に接触して自殺した。学校側が生徒に対して行っていたいじめ対応に不備があったことが指摘された。2018年9月に第三者委員会が報告書をまとめ、その後2019年11月に遺族は県に対して約6,000万円の損害賠償と慰謝料を求める訴訟を提起した。本事案は学校によるいじめ対応の課題と、生徒の自殺という重大な結果をもたらした。
滋賀・高島市立小学校の女児、いじめで心身症入院後も登校できず
2016年、高島市立小学校に通う6年の女児が同級生からのいじめを受け、心身症で一時入院した。この女児の両親は、高島市教委に対して加害児童と別の場所で授業を受けさせることや出席停止などの措置を求めたが、市教委は一部を拒否。その理由として、いじめによる心身症と認められないため措置を取れないと答えた。一方で、調査組織の設置については応じたが、具体的な対策は示していない。
京都府内小学校でいじめ認知件数が前年度より大幅増加
京都府内の小・中学校、高校のいじめ認知件数が公表され、小学校でのいじめ認知件数は前年度より1532件増加し、2万1264件に達した。児童・生徒千人当たり90.6件は全国で最も多く、府教委は早期のいじめ認定を評価している。
青森市の中2女子生徒、いじめ苦に自殺か 遺書に複数生徒の実名
青森市の中学2年女子生徒(13)が2016年8月25日、JR奥羽線北常盤駅(藤崎町)で電車にはねられ死亡した。県警はいじめを苦にした自殺の可能性があるとみている。スマートフォンに残された約1300字の遺書には「いじめてきたやつら、二度としないでください」「生きる価値ない」などと記載され、いじめたとする複数の生徒の実名も記されていた。同級生の証言では、女子生徒は1年生の頃から無視や暴言を受け、3学期以降は週に数回しか登校していなかった。遺族は学校に調査を要請し、学校は市教育委員会と連携して調査を開始した。
青森市立浪岡中学校
青森県 青森市 ・ 中学校
青森市立浪岡中学校 浪岡中学生徒自殺事件(2016年8月25日ごろ)
2016年8月25日、青森市立浪岡中学校の女子生徒が奥羽本線北常盤駅で列車に飛び込み死亡した。生徒は携帯電話に遺書を残しており、その内容から同級生によるいじめが背景にあったことが明らかになった。遺書には「うわさ流したり、信じたり、いじめたやつら」への言及があり、学校内でのいじめが深刻な状況にあったことを示唆している。この事件は学校におけるいじめ対策と生徒の心的ケアの重要性を改めて問うものとなった。
秋田・能代松陽高のいじめ問題、調査報告書の大半が黒塗りで公表
秋田県立能代松陽高に通っていた女子生徒(17歳)が、1年時の2014年6月から所属部の部員から「死ね」「消えろ」などの暴言を受け、2年時からはクラスの女子同級生から悪い噂を流されるなどのいじめを受けた。生徒は居場所がなくなったと訴え、3年時の2016年春に別の県立高へ転校を余儀なくされた。県教委の第三者調査機関「県いじめ問題調査委員会」は6月22日、いじめ防止対策推進法が定めるいじめがあったと認定し、学校側の対応を批判する報告書を提出した。報告書は7月14日の教育委員会会議で公表されたが、被害生徒と加害生徒への配慮を理由に、本来31ページのうち10ページ分のみ公開され、そのうち約4分の1が黒塗りにされた。被害生徒の保護者は「事実関係を伏せたら調査報告ではない」と反発している。
山形県天童市のいじめ自殺事件で教師が懲戒処分
2014年1月に山形県天童市で中1女子生徒がいじめを苦に自殺した事件について、第三者委員会がいじめを原因と結論付け、担任と部活顧問が懲戒処分を受けた。この教師たちは生徒の悩みを知りながら対処を怠り、保護者からの相談も無視していた。山形県教育委員会は二人に対して減給10分の1の処分をしたが、処分が軽すぎるとの意見もある。いじめ防止法に関連した懲戒規定が欠如している現状について、いじめを隠蔽する教師への処分が必要と強調されている。
秋田県立能代松陽高でいじめ被害の女子生徒が転校、重大事態認定後も改善されず
秋田県立能代松陽高2年の女子生徒(17歳)がいじめを受けて不登校になった問題。県教委は2015年9月に「重大事態」と判断し、12月に第三者調査委員会に諮問した。生徒は2016年1月から学校を休んでいる。その間、インターネット掲示板で生徒と父親に対する誹謗中傷が投稿され、「妊娠が理由」という悪質な噂が生徒や保護者に流された。主治医が「環境を変えたほうがいい」と診断したため、生徒は来月別の県立高に転校することが決定した。父親は「いじめの状況が改善されておらず、医師の勧めもあり、転校を決めた」と述べている。
秋田県立能代松陽高校、いじめ問題で校長を厳重注意処分
秋田県能代市の県立能代松陽高校2年の女子生徒が、1年時の2014年6月から部員による「死ね」「消えろ」などの暴言やいじめを受け、2年時には同級生から悪い噂を流されるなど、不登校に至った。同級生4人が謝罪の手紙を提出し、事実を認めた。県教委は校長を厳重注意処分とし、第三者調査機関が2016年4月に佐竹敬久知事に報告書を提出予定。校長は同年3月末で定年退職。
東京都立高校1年男子生徒、自殺の背景にいじめの疑い
東京都内の自宅から遠く離れた山梨県大月市で、2015年9月に都立高校1年の男子生徒が自殺した。母親がスマホのロックを解除し確認したところ、いじめを示唆するやり取りを発見。学校側は調査を行ったが「原因を特定できない」としており、母親は調査が表面的だったと批判。東京都教育委員会はその後、さらなる調査を行うためにいじめ問題対策委員会を設立した。
長崎県新上五島町の町立奈良尾中、いじめ原因で中3生徒が自殺
長崎県新上五島町の町立奈良尾中に通う中学3年生の松竹景虎君(当時15歳)が2014年10月頃に自殺の準備を始め、その後自殺していたことがわかった。第三者委員会の調査によると、松竹君は複数の生徒から過酷ないじめを受けており、そのいじめが原因で自殺に至ったと報告されている。学校は初め「いじめはなかった」と両親に伝えたが、後に同級生の証言からいじめが判明し、学校側に反省すべき点が多いことが指摘された。
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