いじめ重大事態不明公表情報に基づく
【行動分析学に基づく学び舎】 いじめ防止の3Rプログラム
サムエル幼稚園 / 長野県 ・ 幼稚園
- 都道府県
- 長野県
- 施設種別
- 幼稚園
- 施設
- サムエル幼稚園
- 報道日
- 2024年8月21日
- 発生年
- 2024年
- 公表主体
- 教育新聞
事案の概要
行動分析学のアプローチで、発達につまずきのある子どもやその家族を支援してきた奥田健次理事長。2018年に長野県の西軽井沢に「サムエル幼稚園」を開園した後、24年春には隣接する佐久市内に「さやか星小学校」を開校し、新たな学校教育の在り方を社会に提起している。奥田理事長が目指す、今の公立校にできない教育とは。(全3回)閉校した公立小学校の校舎と敷地を活用――「サムエル幼稚園」に続き、この春に開校した「さやか星小学校」を設立するまでの経緯を教えてください。 私が設立したサムエル幼稚園を卒園していく子どもたちが、そのまま地域の小学校に上がり、いじめや不登校といったつまずきに遭うのは見ていられないと思っていました。でも、幼稚園をつくるのに借金を背負って、さらに小学校をつくるなど無理に決まっていると思っていました。 今回、小学校を開校できたのは、隣接する佐久市内の臼田地区が4つの市立小学校を統合するのに伴い、閉校する青沼小学校の校舎と敷地の利活用を考えているというお話をいただいたからです。うちの幼稚園を卒園した子どもだけのためではなく、他の幼稚園や小学校からやってくる子どもたちも受け入れ、全国に開かれた小学校をつくりたいと申し出て、校舎と校地の購入に至りました。幼稚園の開校までに構想も含めて6年、それからさらに6年の時を経て小学校を開校することができました。今年度は1年生から4年生まで22人が学んでいます。佐久市の旧青沼小学校を活用して開校したさやか星小学校=奥田理事長提供まずは、いじめの問題に手間と時間をかける――さやか星小学校は、幼稚園と同じく行動分析学に基づき、さらにはデジタルテクノロジーを掛け合わせた先進教育を謳(うた)っています。どのような教育を目指しているのでしょうか。 本校は、いくつかの学校の「あたりまえ」を変えることを教育方針に据えています。 一つ目は、「子ども同士の人間関係は、子どもの自主性に委ねるべき」というあたりまえを変えていきます。子ども同士の人間関係に、教職員や保護者が果たす役割は大きいにもかかわらず、問題解決を子ども任せにすると、小さなトラブルの積み残しが深刻ないじめ問題へと発展してしまいます。他者との適切な関わり方を学ぶのも学校という場なのです。 私はこれまで臨床家として、いじめの問題にも数多く関わってきました。いじめが起きてから、不登校になってから、子どもが命を絶ってから、学校が対策に乗り出す。そんなことは専門家としては許せないのです。 そのため、「いじめ防止の3Rプログラム」を導入して安心・安全な学校風土づくりを進めています。米国で、いじめ防止の活動を行っているロリ・アーンスパーガー氏が提唱しているプログラムで、日本では初の導入となります。 3Rとは「認識すること(Recognize)」「対応すること(Respond)」「報告すること(Report)」のことです。私たちの学校では、「いじめは起きるものだ」という前提に立ちます。これは大人社会でもそうです。人の好き嫌いによる嫌がらせなどは存在する。そこをいかにフェアに乗り切っていくかを学校教育段階で学ぶのが、この「3Rプログラム」なのです。 このプログラムでは、道徳科の教科書から理解を深めようとするのではなく、ロールプレーイングを含めた実践を中心にあらゆる機会で学んでいきます。い…
出典
- 教育新聞
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