性暴力・わいせつ不明公表情報に基づく
教え子へのわいせつ、通報あったのに調査せず…元教諭は事実認めるも「退職金取り消し」認められず
大阪府
- 都道府県
- 大阪府
- 掲載日
- 2026年3月2日
- 発生年
- 2026年
- 公表主体
- bengo4.com
事案の概要
かつて勤務していた高校で教え子だった女性にわいせつ行為をしたとして、諭旨免職となった大阪府立高校の元教諭の男性について、2019年に通報があったにもかかわらず、教育委員会が調査義務を怠っていたことが住民監査請求で明らかになった。
女性が2025年に再び通報したことで、府教育庁(府教委)はようやく調査を実施した。その際、元教諭は事実関係をおおむね認めたという。女性側が求めていた退職手当の取り消しは棄却されたものの、事実関係の一部は認められたかたちだ。(ライター・渋井哲也)
●住民監査を請求したのは女性本人
再通報に至るまでの経緯については、筆者がすでに報じている。わいせつ行為をされた教え子のAさんはこう語る。
「告発してからずっと不安でしたが、元教諭が私との関係を認めたことには驚きました。教員免許の取り上げが官報に載っているのを見て、少し安心しました。ただ、退職金が取り消されなかったことには、モヤモヤが残っています」
住民監査請求をおこなったのも、Aさん本人だ。
Aさんに対するわいせつ行為は懲戒免職相当の非違行為にあたり、本来であれば退職手当は不支給となるべきだったとして、退職手当の取り消しと、2019年の通報から退職日までに支払われた給与の返還を求めた。
●2019年通報後も「調査」確認できず
当初の監査で、教育庁は「告発(通報)自体を確認できない」としていたが、Aさんの陳述により時期が特定されて、再度確認がおこなわれた。
その結果、2020年8月、教育庁へ告発文書が提出されていたことが判明した。しかし、元教諭への調査がおこなわれた記録は確認できなかった。
つまり、この段階で事実上、調査がされていなかったことになる。
当時Aさんが記していたノートには、次のような言葉が残っていた。
「恋愛ではない!・・・(略)・・・これは洗脳的であり、生徒の感情をいいように利用しており、最初から誘ってきたのは元教諭であり、たぶらかしであり・・・(略)・・・それなりの、相応の処分が下されるべきだ」
「元教諭みたいな奴がまだ教師を続けていると知り憤った。もう教師をやめていると思っていた。匿名で文書を送った」「秘密を墓まで持っていくのが、嫌になった」
●「5年間放置ではなく、私の感覚では7年間」
Aさんが最初に被害を伝えたのは、2018年9月。当時の校長らに相談している。もともと大阪市立高校だったが、2022年に府へ移管されて府立高校となった。Aさんは言う。
「一部報道では、『5年間放置』とされていますが、私の感覚では『7年間放置』です。校長先生は市教委に報告してくれました。ただ、元教諭は府の教職員でした。府教委に報告するかと聞かれました。
この時点でもっと寄り添った姿勢で、聞き取りをしてくれると思っていましたが、逆に訴えられる不安があり、『誰も助けてくれないんじゃないか』と思ってしまったので、見送ることになったのです」
●2025年の告発で事態が動いた
2025年、Aさんは「24時間電話教育相談」に元教諭のわいせつ行為について連絡した。教育庁はAさんと面談し、元教諭から事情を聞いた。その結果、元教諭はAさんへのわいせつ行為をおおむね認めた。
Aさんは振り返る。
「教育組織の仕組みがわからず、市教委に相談したときから“たら…
出典
- bengo4.com
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