懲戒処分不明公表情報に基づく
カンニングで「謹慎処分」大阪・有名進学校2年生が自死 “写経80巻”課題と「卑怯者」のレッテル…教師による“懲戒”は本当に必要か
私立清風高等学校 / 兵庫県 神戸市 ・ 高等学校
- 都道府県
- 兵庫県
- 市区町村
- 神戸市
- 施設種別
- 高等学校
- 施設
- 私立清風高等学校
- 掲載日
- 2025年6月11日
- 発生年
- 2025年
- 公表主体
- 弁護士JP
事案の概要
カンニングで「謹慎処分」大阪・有名進学校2年生が自死 “写経80巻”課題と「卑怯者」のレッテル…教師による“懲戒”は本当に必要か
渋井 哲也
学校・教育
2025年06月11日 11:29
「写経80巻だけでも過大な処分」と話す日本体育大学の南部さおり教授(5月31日 神戸市内/渋井哲也)
子どもの権利と生徒指導をテーマにした「学校事故・事件を語る会」の大集会が5月31日から2日間、兵庫県神戸市内で開かれた。学校事故・事件の当事者の家族や遺族、研究者、教師、スクールソーシャルワーカーらが参加した。
集会では、2021年12月に起きた、大阪府の有名進学校・私立清風高校での男子生徒(当時17歳)の自死事件が取り上げられた。
定期テストでカンニングをしたことで、謹慎8日間の処分を受けた生徒Aが、指導翌日に自ら命を絶った事件。謹慎中の膨大な課題と、日頃からの生徒指導が生徒Aを追い詰めたとして現在、遺族が学校側を訴えた裁判が行われている。(ライター・渋井哲也)
「カンニング行為」に争いはないが…
遺族側は訴状で、カンニングが明らかなルール違反であり、学校から指導と叱責を受けることは当然であるとしながらも、以下の事情等により、学校側に安全配慮義務違反があると主張した。
① 指導が「圧迫的かつ執拗」であり、「永続的に『卑怯者』という評価を受けながら生きていくしかないという絶望感」を与え、「必要以上に人格を否定する」ものであること② 反省文や大量の写経等の課題の量が明らかに過大であり、「特異な心理状態に追い込むもの」であること
その上で、これら被告の安全配慮義務違反がなければ、生徒Aは自死することはありえなかったと主張している。
指導と大量の課題の“内容”
訴状によれば、指導が行われた場所は「生徒指導室」の奥にある「学友会室」で、生徒Aはそこで男性教師数名から事情聴取を受け、叱責された。母親も理由を告げられないまま学校から呼び出しを受け、仕事を中断して学校へ向かった。母親が学校に到着するまでの間、生徒Aは学友会室で反省文を書いていた。
母親の到着後、場所を学園長室に移動し、男性教師5人と母親がいる中で、事実確認がされた上で、生徒Aは「卑怯者です」と言わされた。
これについて、同校では日頃から「カンニングは卑怯者の行為」と生徒に指導しており、今後学校生活を送るうえで、教師や友人らから「卑怯者」と思われながら生活を送っていかなければならないという恐怖心を感じたことは明らかだと遺族側は指摘。
生徒Aは遺書にも「死ぬという恐怖より、このまま周りから卑怯者と思われながら生きていく方が怖くなってきました」と記していた。
さらに、学校側は生徒Aに対して、①全科目0点、②家庭謹慎8日(この間、友人らとの連絡の禁止)、③写経80巻(1巻278文字。筆ペンは使用不可。必ず墨で書く)、④反省文作成(400文字×2枚。毎日書く)、⑤反省日誌作成、⑥生徒手帳の中にある「心得」を書写(19ページ分)、⑦大学への学校推薦を行わない、という処分を下した。
生徒Aと母親は、理事長室で泣きながら謝罪をしたという。
「過大な処分」医学博士も指摘
裁判で原告側に立って意見書を提出している、日本体育大学の南部さおり教授(スポーツ危機管理学、医学博士)は、集会でも講演を行い、「写経80巻…
出典
- 弁護士JP
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