いじめ重大事態不明公表情報に基づく
学校や職場でいじめられた娘「おかあが だきしめてやる」 79歳母、詩集で生きづらい社会を問う
京都府 京丹後市大宮町
- 都道府県
- 京都府
- 市区町村
- 京丹後市大宮町
- 公表日
- 2025年1月29日
- 発生年
- 2025年
- 公表主体
- 京都新聞デジタル
事案の概要
3冊目となる詩集「えい、何と言われても」(手前)を刊行した荻野さん(京丹後市大宮町河辺)
kyotonp 京都新聞 2026春割
今年6月に傘寿を迎える京都府京丹後市大宮町河辺の主婦、荻野久代さん(79)が、詩集「えい、何と言われても」を刊行した。自費出版3冊目で、初めて書店に並ぶ。心に生きづらさを抱える長女と向き合う日々の中、娘を優しく受け入れてくれる社会の実現への願いを込めた作品をまとめた。
荻野さんは同市峰山町出身。峰山高卒業後、立命館大文学部英米文学科で学んだ。在学中から詩を本格的に書き始めた。同市出身の夫との結婚を機に大阪府内に移り、長く暮らした。2015年に夫の退職に伴って京丹後市に帰郷した。
学生時代から書きためてきた詩41編を収めた詩集「野原をかける」を20年3月、自費出版。結婚生活や妊娠の不安と期待、出産の喜び、地元の子どもたちに自宅を開放したミニ図書館「ニコニコ文庫」の運営など充実した日々をつづった。
2冊目の詩集(26編)を23年3月に刊行。野原を駆け回った自身の少女時代をほうふつとさせる自宅周辺での草花とのふれ合い、長女との何げないやりとりで紡ぎ出される親子の愛情をうたった。
3冊目となる今回は24編を収録。「おかあが 生んだ子 チュン チュン よく 泣くんだ(中略)おかあが だきしめてやる おかあの涙で 治してやる」(「子すずめチュン」より)と、長女を小さなスズメになぞらえ、寄り添う母親の思いを詩に託した。
荻野さんは「学校や職場でいじめられ、引きこもりがちでいる娘を思うと、いてもたってもいられない。その悲鳴や叫びのような気持ちを言葉にすることで昇華させたかった」と話す。表題「えい、何と言われても」には、長女にとって生きづらい学校や地域、社会に対する問いかけの意味を込めた。
詩集の表紙は、荻野さんの墨書による題字と、自身が描いた自宅周辺の草花のスケッチを添えた。あとがきで「ひとりも取り残さない社会の実現を願っている」と記している。
多島海社刊。880円。まるぜん書店マイン店(同市峰山町新町)で取り扱っている。
出典
- 京都新聞デジタル
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