いじめ重大事態不明公表情報に基づく
⑤沈黙の教室 隠された事実(いじめっ子「ツヨシ」その1)【私の出会った子どもたち-いじめと向き合ってきた「けん玉先生」の歩み-】
富山県
- 都道府県
- 富山県
- 報道日
- 2023年3月1日
- 発生年
- 2023年
- 公表主体
- 北日本新聞webunプラス
事案の概要
⑤沈黙の教室 隠された事実(いじめっ子「ツヨシ」その1)【私の出会った子どもたち-いじめと向き合ってきた「けん玉先生」の歩み-】
私の出会った子どもたち-いじめと向き合ってきた「けん玉先生」の歩み-
2018年8月22日 11:50
いじめ、不登校、暴力行為など、さまざまな問題を抱える子どもたち。元小学校長の寺西康雄さんは、彼らとけん玉を通して接することで心の扉を開いてきました。長年の教員生活で出会った子どもたちの姿から「いじめを生まない学級・学校づくり」を考えます。事例はプライバシーへの配慮から登場人物を匿名とし、事実関係についても若干の修正が施してあることをお断りしておきます。
はじめに
私は小学校の教師として、1年生から6年生まで、全部の学年を担任することができた。その中で最も多かったのは4年生であり、2年連続、3年連続ということもあった。
小学3~4年生の時期には仲間意識が強くなり、友達と閉鎖的な小グループを作り始める。これまでは親や教師といった大人が絶対的な存在だったのが、その依存から抜け出し、仲間の影響で成長していく段階なのである。「ギャングエイジ」と呼ばれることもある。
私が教師になって10年過ぎたころから、いじめが全国的な社会問題となった。勤務校においても、学級の荒れが問題となり、いじめが背景となっているケースも少なくなかった。とりわけ、3年生のクラスにおいて顕著だった。そのような事情から私が繰り返し4年生を担任することになったのだった。
最初の試練
ツヨシは4年2組の中では、まさにボスのような存在だった。そのことを私が痛いほど思い知らされることになったのは、担任して1か月後の学級懇談会の席上だった。
冒頭、私から「本校のいじめの現状」を実態調査の結果に基づいて説明した。その上で、「この学級にも気になる事例は見受けられますが、深刻なものではありません」と言った。
しばらく沈黙の時間が流れた。やがて保護者の一人が口火を切った。
「先生はケンジくんのケガのことについて何か聞いておられますか?」
ケンジがケガをしたのは、つい先日の休み時間のことだった。子どもたちがあわてた様子で教室に駆け込んできて、「先生、大変です!ケンジくんが頭から血を流して保健室に行きました」と知らせてくれた。
すぐに駆け付けると養護教諭によって応急手当は終わったところだった。ケンジの頭には包帯を幾重にも巻かれ、数人のクラスメイトが青ざめた顔で立っていた。
私が「どうしたの?」と問いかけるとケンジは次のように答えた。
「木に登って遊んでいたら落ちて、下にあった石で頭を切りました」
そばに立っている子どもたちも、口をそろえて同じような説明を繰り返した。私はケンジの母親に電話連絡し、迎えに来てもらった。その際、本人の話や目撃情報をそのまま伝え、病院で診てもらうように頼んだ。幸いケガの程度は軽いものだった。
そのいきさつを保護者に説明した。私が話し終わると保護者は次のようにおっしゃった。
「本当は、ある子が棒のようなものを振り回していて、それが頭に当たってケガをしたのだと聞きましたけど、先生はご存知ですか?」
私は驚きの余り、しばらく言葉が出なかった。やがて、声を絞り出すように 「それは聞いていません。初耳です」と答える…
出典
- 北日本新聞webunプラス
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