いじめ重大事態不明公表情報に基づく
「学校で笑ったことない」 少女の笑顔に隠されたいじめ、打ち明けた理由
- 都道府県
- 静岡県
- 市区町村
- 富士市
- 報道日
- 2022年12月6日
- 発生年
- 2022年
- 公表主体
- 毎日新聞
事案の概要
共に生きる~子育ちの現場から
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「学校で笑ったことない」 少女の笑顔に隠されたいじめ、打ち明けた理由
渡部達也・NPO法人ゆめ・まち・ねっと代表
2022年12月6日
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NPO法人「ゆめ・まち・ねっと」が開く子どもの居場所「おもしろ荘」の前でくつろぐ少年たち=筆者提供
静岡県富士市にある子どもの居場所「おもしろ荘」を訪れていた中学2年のサユリ。居場所を運営する渡部達也さんや妻の美樹さんの前ではいつも笑顔でしたが、ふとしたことをきっかけに、実はいじめに遭っていることを明かします。昨年度の全国のいじめ認知件数は61万5000件あまりで、過去最多を更新しました。文部科学省は、対策として、スクールカウンセラーなどと連携した相談体制の充実を掲げていますが、サユリも他にいじめ被害に遭った子も、それらには相談しなかったといいます。子どもたちの心の声を聴かせてもらうために、どのような関わりが求められているのでしょうか。
いつも笑っていたサユリの告白
「私が笑っているのはここだけ。学校では一度も笑ったことがない。なぜなら、クラス全員から無視されているから」
10年ほど前にサユリから聞かされた言葉は、今でも深く胸に刻まれています。
2011年、放課後の子どもたちの居場所になったらいいなぁと、旧東海道沿いの空き店舗を借りて、妻と「子どものたまり場おもしろ荘」を開きました。小学校と中学校の中間にあり、子どもたちが登下校で行き交う場所です。とくに、思春期の子どもたちに出会えたらいいなぁと思っていました。
サユリに出会ったのは、彼女が中学2年生の時。出会ったころは、マンガを読みふける物静かな女の子という印象でした。僕らはそういうタイプの子どもに、「名前、なんて言うの?」、「部活、なにやってるの?」、「マンガはなにが好き?」などと距離を詰めるかのように質問するということをしません。サユリにとっては、それが心地よかったのでしょうか。下校途中に毎日、寄っていくようになりました。
最初のころは、僕ら夫婦に対して、「あのぉ、色鉛筆って使っていいですか?」とか、「すいません。これ(駄菓子)はいくらですか?」と話しかけてきました。次第に、「おもしろ荘」という空間と、そこにいつもいる僕と妻に慣れてきたのか、好きなアニメの話や最近聴いている音楽の話などをケラケラと笑いながら、おしゃべりしてくれるようになっていきました。
そして、僕らに話しかけてくるときは、「あのぉ」とか「すいません」ではなく、2人の愛称である「たっちゃん」(僕)、「みっきぃ」(妻)を口にするようになりました。子どもから見たらただのおじちゃん、おばちゃんを「たっちゃん、みっきぃ」と呼んでくれるようになった子は、こちらからの質問も受け入れてくれるようになります。
女性のイラストを描いているサユリに聞きます。
「サユリ、なに描いてんの?」
「初音ミク」
「ハツネミク??? アニメの主人公?」
「ううん。歌、唄(うた)ってる」
「歌手なの??」
サユリがケラケラ笑いながら答えます。
「ん~歌手って言えば歌手だけど、ボカロ(※1)ね」
「ボカロ? なにそれ?? グループの名前???」
…
出典
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