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いじめ重大事態不明公表情報に基づく

⑱集団いじめの発覚(新1年生パクくん:その1)【私の出会った子どもたち-いじめと向き合ってきた「けん玉先生」の歩み-】

富山県

都道府県
富山県
報道日
2019年10月17日
発生年
2019
公表主体
北日本新聞webunプラス

事案の概要

⑱集団いじめの発覚(新1年生パクくん:その1)【私の出会った子どもたち-いじめと向き合ってきた「けん玉先生」の歩み-】 私の出会った子どもたち-いじめと向き合ってきた「けん玉先生」の歩み- 2019年10月17日 12:00 いじめ、不登校、暴力行為など、さまざまな問題を抱える子どもたち。元小学校長の寺西康雄さんは、彼らとけん玉を通して接することで心の扉を開いてきました。長年の教員生活で出会った子どもたちの姿から「いじめを生まない学級・学校づくり」を考えます。  本校は市の郊外にあり、かつてはのどかな田園地帯であった。しかし、近年、アパートが建ち並び、急速に集合住宅地帯となってきた。子どもたちの転入・転出が急増し、保護者同士の人間関係も希薄で、経済的な格差や二極化が目立つ。多くの保護者は日々の暮らしに追われ、子どもと触れ合うことができず、我が子の生活も心も把握できていない。そのような環境の急激な変化は、子どもたちの成長発達に少なからぬ影響を及ぼしていると言っても過言ではない。  学校には「生徒指導主事」という役職があり、校内の生徒指導全般をリードする役割を担う。小学校では学級担任が兼務するのが通例となっている。私は本校に赴任して3年目から学級担任と生徒指導主事を兼務するようになり、今年で7年目を迎える。  昨年度は自分の学級でのいじめ問題と格闘する日々であり、生徒指導主事として他学級・他学年への目配りが十分ではなかった。幸いにも、4月以来、自分の学級は落ち着いており、今年度こそ…。私は決意を新たに始動した。  本校に赴任以来、ずっと気になっていることがあった。子どもたちの「心の荒れ」だ。日々の言動を通して、多くの子どもが不満やストレスを貯め込んでいることが分かった。  私はこれまで、子どもたちに自己表現の場や機会を保障し、一人一人の心を開きたいとの願いのもと、「書くこと」を大切にしてきた。  クラスの仲間の作品を読み合う中で、子ども同士の心の交流が図られる。つながりが生まれる。一人一人の心に潤いとぬくもりがもたらされ、クラス全体に「やさしさの輪」が広がっていく。  私はこの取り組みを全校に広めたいと思った。  年度当初の職員会議で「いじめを生まない学校づくり」の一環として『全校、詩を書く運動』を提案した。  全校の子どもたちに詩を書かせたい。書くことによって、心のつぶやきや叫びを吐露させたい。一人一人が自由に自己表現できる場を設けることによって心を開放させたい。その営みが「いじめ防止」にもつながるのではないだろうか。  提案が受け入れられ、さっそく、校舎各階の廊下に「詩のコーナー」が設置され、掲示板と投稿用ボックスが据え付けられた。いよいよ、『全校、詩を書く運動』がスタートしようとしていた。  そのような時期、学校全体を揺るがす問題が発覚した。外国籍のパクくんが「学校へ行きたくない」と言い出し、母親が担任教師に「上級生にいじめられたと言っている」と訴えて来たのである。  パクくんは半年前、父親の海外留学に伴って家族そろって来日し、4月に本校の新1年生として入学したばかりだった。 挿絵・金子浩子  私は本人と保護者から事情を聞いた。  日本語をほとんど話せないパクくんは、入学して間もなく、他学級の子どもたちから冷やかされた…

出典

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