いじめ重大事態不明公表情報に基づく
いじめ根絶に児童80人結集! 葛飾区立よつ木小 休み時間に教室を巡回
東京都葛飾区立よつぎ小学校 / 東京都 葛飾区 ・ 小学校
- 都道府県
- 東京都
- 市区町村
- 葛飾区
- 施設種別
- 小学校
- 施設
- 東京都葛飾区立よつぎ小学校
- 掲載日
- 2019年4月4日
- 発生年
- 2019年
- 公表主体
- 子どもとの日々を支える 東京すくすく
事案の概要
校内からいじめを根絶しようと、東京都葛飾区立よつぎ小学校の児童16人が休み時間に教室を巡回し、問題の「芽」を摘んでいくパトロール隊「よつぎハッピースクール」を発足させた。呼び掛けに応じて参加を名乗り出た児童有志は80人に膨れ上がり、今後、さらに増員して全教室を毎日、見回ることを目指している。2012年に隣接する足立区の辰沼小学校で成功した手法で、他区にも広がっていくのか注目されている。
朝礼で舞台上から、いじめ根絶のパトロール隊参加を呼び掛ける16人の創設メンバー
設立メンバーは16人 次々に「僕もやる」
「他校では、いじめが起きている学校もあります。みんなで楽しい学校にして、よつぎ小から、いじめをなくしていきましょう」
2月下旬、体育館であった朝礼。おそろいの赤いハチマキをした4~6年生の男女16人が舞台から、呼び掛けた。16人はパトロール隊のリーダーとなる設立メンバーの児童。他の全校児童370人は、立ち上がった同窓を憧れのような表情で見つめていた。「僕もやる」。3月にメンバーを募ると、下級生を中心に続々と手が挙がった。
校長もビックリ 子どもたちの自主性
結成のきっかけは一昨年。工藤洋巳(かずみ)校長が前任地の辰沼小に校長として赴任した際に、実践されていた取り組みに触れ、児童らの自主性に驚いたことだった。
辰沼小では12年、全校児童の4割に当たる200人でつくる「辰沼キッズレスキュー隊」が結成された。5班に分かれ、毎日交代で2時間目と3時間目の間の中休みに校内や、先生の目が届きにくいトイレなどを巡回。いじめの相談を受けたり、友達をたたくなどのささいなけんかがないか見回ったりした。問題があれば、その場で当事者と話し合って仲裁。児童だけで極力、解決を試みてきた。
創設メンバーが並んだ舞台上を真剣な表情で見る下級生ら=いずれも東京都葛飾区のよつぎ小学校で
被害者は大人に言えない。子どもの視線が必要
構築したのは当時の校長で、現在はいじめ相談などに応じる一般社団法人「ヒューマンラブエイド」共同代表の仲野繁さん(64)だ。「きっかけは大津市の中学校であったいじめ自殺。発覚した12年の夏休み明け、児童会長らといじめ対策を話し合うと、子どもたちから『いじめが起きない学校をつくりたい』という声が上がった」と振り返る。
学校でのいじめについて話すヒューマンラブエイド共同代表の仲野繁さん=東京都千代田区内幸町で
一緒に頭をひねり、「いじめられている子は、『弱い自分』を親や教師に知られてしまうと思って大人に言いだしにくい。大人が決めるのではなく、子どもの視線を採り入れた予防策を考える必要があった。子どもは子どもからの批判を一番気にするので、いじめている子が数的に不利だと分かるような大規模なパトロール隊を作った」という。
5年生メンバー「1年生の弟もいじめられていた」
意欲を維持するために、メンバーには特別な名札や会員証を配布してグループの価値を高めた。一緒に連れて回るゆるキャラもメンバーに考えさせ、楽しみながら活動できるようにした。仲野さん退任後の17年度に校長として着任した工藤さんは、すっかり軌道に乗った取り組みを体感。感動し、18年度から着任したよつぎ小に導入した。
児童の意欲は高い。メンバー募集のポスター作りなどに精を出した6年生の椎尾律人君(…
出典
- 子どもとの日々を支える 東京すくすく
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