いじめ重大事態不明公表情報に基づく
⑫優しさいっぱいのクラス(「いじめっ子」ツヨシ:その8)【私の出会った子どもたち-いじめと向き合ってきた「けん玉先生」の歩み-】
富山県
- 都道府県
- 富山県
- 報道日
- 2019年3月13日
- 発生年
- 2019年
- 公表主体
- 北日本新聞webunプラス
事案の概要
⑫優しさいっぱいのクラス(「いじめっ子」ツヨシ:その8)【私の出会った子どもたち-いじめと向き合ってきた「けん玉先生」の歩み-】
私の出会った子どもたち-いじめと向き合ってきた「けん玉先生」の歩み-
2019年3月13日 10:20
いじめ、不登校、暴力行為など、さまざまな問題を抱える子どもたち。元小学校長の寺西康雄さんは、彼らとけん玉を通して接することで心の扉を開いてきました。長年の教員生活で出会った子どもたちの姿から「いじめを生まない学級・学校づくり」を考えます。事例はプライバシーへの配慮から登場人物を匿名とし、事実関係についても若干の修正が施してあることをお断りしておきます。
親子との面談を通して、ツヨシの淋しさを知った。親子関係の希薄さと、ツヨシを取り巻く周囲の優しさの不足を痛感した。
私は、ツヨシを支え、彼の理解者になろうと思った。彼の淋しさと愛し愛されたいという気持ちを受け容れよう。彼の話に耳を傾けよう。我と我が心に誓った。
さらに、学級の子どもたちに相手を思いやる優しい心、温かくて豊かな人間性を培いたいと思った。
ツヨシ宅への訪問を終えた翌日、私は、子どもたちに「優しさいっぱいのクラス」にしたいと話した。
友達や家族に対して、「優しい言葉」をかけよう。「優しい行い」をしよう。その「優しさ」を日記に書いて知らせてほしいと呼びかけた。
子どもたちは私の話を真剣に聴いていた。
その直後から子どもたちは「優しさ」を発揮した。
授業中、誰かが消しゴムをうっかり落としたとき、周りの子どもがさっと拾ってくれる。拾ってもらった子どもが「ありがとう」と笑顔でお礼を言う。
授業後、私が黒板を消し始めると、何人もの子どもが手伝ってくれる。
私は「ありがとう。おかげであっという間にきれいになった」と子どもたちに感謝の気持ちを伝える。
帰りの会が始まろうとしているときのことだった。
ツヨシが教室の後ろのロッカーから次々とランドセルを取り出した。
そして、「はい、どうぞ!」と配って回った。
手渡されたクラスメイトは驚きながらも笑顔で「ありがとう」とツヨシにお礼を言った。
帰りの会が終ると、ツヨシは戸口に立った。
教室を出て行く一人一人に「さようなら」と声をかけた。
その翌日からツヨシは誰よりも早く登校し、教室の前で『朝のあいさつ』を始めた。
登下校時には、男女の区別なく、気持ちの良いあいさつが飛び交った。
係や当番の活動の中でも、さりげなく助け合い、支え合う姿が目立つようになった。
「優しさ」を言葉だけでなく態度や行動を通して実践していくその姿は、従来から児童会を中心に続けられてきた『あいさつ運動』の域を超えていた。
そこで、あえて4年2組では『優しさ運動』と呼ぶことにした。
ツヨシは、まさに『優しさ運動』の“鏡”だった。
私は、毎日、全員の日記に目を通した。
一人一人の「優しさ」を認め励ます言葉を赤ペンで書き添えた。
子どもたちはクラスの仲間の「優しさ」についても目を向け、日記に書き綴った。
やがて、多くの子どもたちがツヨシの変化に気づき始めた。
「前のツヨシくんとは、ぜんぜんちがうなあ」
「今までのツヨシくんとだいぶんちがってきたと思いました」
「ツヨシくんが生き返ったなあ…
出典
- 北日本新聞webunプラス
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