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いじめ重大事態不明公表情報に基づく

いじめアンケートの結果は、なぜいつも「いじめがあったか確認できていない」のか(石井しこう) - エキスパート

愛知県 豊田市

都道府県
愛知県
市区町村
豊田市
報道日
2019年3月16日
発生年
2019
公表主体
Yahoo!ニュース

事案の概要

ロッカーに入れられたランドセル(イメージ)(写真:アフロ) 3月12日、愛知県豊田市で小学校6年生の女児2名が亡くなりました。女児2人は15階建てのマンションから飛び降りたものとみられています。また、2人の所持品から複数の遺書などが見つかっており、いじめられていることを訴える内容もあったそうです。 一方、市教委や学校は「いじめがあったか確認できていない」と説明しています。学校では毎年、3回から4回のいじめアンケートを実施しており、女児2名へのいじめは確認できなかったからです。アンケートが発見方法の主流 事件の問題点などは、今後より深く解ってくると思いますが、現時点で私が一番、注目したいのは「いじめアンケートの手法」でした。 ほとんどの学校では、いじめアンケートが実施されています。文科省調査によれば2017年度にいじめアンケートを実施した小中学校は98.0%。年間40万件のいじめのうち52%がアンケートで発見されていました。 いじめ対策の第一歩である「発見方法」の主流は、アンケート調査なのです。 今回の事件では、数カ月に1度、つまり頻繁にアンケートをとりました。大きな会社でも、これほど頻繁に意識調査やパワハラ調査をする会社はほとんどありません。それでもなお、いじめが見当たらなかったため、「陰湿ないじめほどアンケートなどでは見つからないのでは」という声も聞きました。 しかし、このいじめアンケートは「記名式」、つまり自分の名前を書いて回答する方式で行なわれています。いじめ対策を研究している「国立教育政策研究所」は「無記名式」で実施することを強く訴えています。7割の学校で記名式を採用 当然記名式より無記名式のほうが真実を書きやすそうに感じます。しかし、現場を見れば7割の小中学校でいじめアンケートは記名式で実施されていました。 公立小学校の教員(30代女性)にその理由を聞くと「そもそも上司に渡されて実施するので選択権はないが」と前置きをしたうえで、「無記名式だと解決できない」と話してくれました。 教員によれば、小学校の低学年だと「いじめられている」と訴える子は多くなります。小学1年生や2年生の場合「クラスの半数ほどがいじめを訴えますが、そのほとんどがケンカやからかいの類です」とのこと。担任は「からかい」などを精査して学校に報告するそうです。 誰が言ったのか、誰がいじめられたのか明らかにならないと「解決できない」というのが教員の主張でした。深刻ないじめほど見落とされがち 一方、国立教育政策研究所は、記名式だと「深刻ないじめほど見落としかねない」と指摘しています。 現在進行形で、なおかつ第三者に相談できない深刻な事例ほど、記名式のアンケートには回答しづらいものです。記名式のアンケートへの回答は「過去に起きたイヤだったこと」が書かれる傾向があり、そのケースに対応しようとしても「手遅れ」だと指摘されています(生徒指導リーフ「いじめアンケート」参照)。 また、私見を言えば、実態がそのまま報告されるのがアンケート調査です。いじめの訴えを精査するのは教員の仕事ではありません。クラスの半数がいじめを訴える事態をどう考えるのか。これは学校全体の仕事ではないでしょうか。国立教育政策研究所の調査でも、1回の調査でいじめを訴える子は半数程度を推移していました(小学4年生~中学3年生…

出典

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