いじめ重大事態不明公表情報に基づく
⑧涙が心を浄化する(「いじめっ子」ツヨシ:その4)【私の出会った子どもたち-いじめと向き合ってきた「けん玉先生」の歩み-】
富山県
- 都道府県
- 富山県
- 報道日
- 2018年11月13日
- 発生年
- 2018年
- 公表主体
- 北日本新聞webunプラス
事案の概要
⑧涙が心を浄化する(「いじめっ子」ツヨシ:その4)【私の出会った子どもたち-いじめと向き合ってきた「けん玉先生」の歩み-】
私の出会った子どもたち-いじめと向き合ってきた「けん玉先生」の歩み-
2018年11月13日 13:35
いじめ、不登校、暴力行為など、さまざまな問題を抱える子どもたち。元小学校長の寺西康雄さんは、彼らとけん玉を通して接することで心の扉を開いてきました。長年の教員生活で出会った子どもたちの姿から「いじめを生まない学級・学校づくり」を考えます。 事例はプライバシーへの配慮から登場人物を匿名とし、事実関係についても若干の修正が施してあることをお断りしておきます。
私がツヨシのいじめに取り組むことになった発端は、4年2組の担任になって間もない学級懇談会の場であった。それからは、まさに激動の一週間であった。
いじめの現場を目撃した。再調査の結果、いじめの実態が浮き彫りになった。出張時に「いじめっ子」たちによる掃除サボタージュが起きた。「ピンチはチャンス」とばかり、ツヨシを追及し、力でねじ伏せた。そして、今、保護者からの手紙によって、ツヨシをはじめクラスの子どもたちが涙に暮れているのだ。
そんな子どもたちの中で、私が気になっていたのはアキコである。手紙をくださったのはアキコの母親だったからである。事前に了解を得て子どもたちの前で読ませてもらったのだったが、アキコはどんな思いで聞いているのだろうか。
手紙の中では、学級懇談会後の親子のやり取りについても、次のように触れられていた。
母親は学校からの帰り道、同じクラスの母親から「あなたのお子さんも、いじめられているらしい」と聞かされた。しかし、すぐには信じることができなかった。日ごろから親子の会話やふれあいを大切にし、我が子のことは何でもよく分かっているつもりだった。「学校でいじめられたりしていないの?」「もし、いじめられたら、ちゃんと言ってね」と何度も言い聞かせてきた。それなのに、どうして…。
その日の夜、母親はアキコと向き合った。そして、同じクラスの母親から耳にしたことを確かめた。アキコは即座に否定したものの、何度も問いただすと黙り込んだ。みるみるうちに顔色が変わり、目から涙がこぼれ落ちた。しゃくりあげながら、いじめられていることを認めた。本人の口から初めて聞かされた母親は「なぜ、嘘をついたの!どうして、これまで黙っていたの!」と責めた。「嘘をついて、ごめんなさい」と言ってアキコは泣きじゃくった。母親は「こんな子どもに育ててきた覚えはない。親として、ほんとに情けない」という気持ちでいっぱいになった。
そのような内容が綴られた後、親として、大人として、いじめに対して何もしてやれなかった自分自身を責め、悔いる言葉が連ねてあった。そして、次のような言葉で締めくくられていた。
「これからは、お父さん・お母さんたちが先生と力を合わせ、4年2組のみなさんを守っていきます。だから、お父さん・お母さんを信じてください。先生を信じてください。そして、みなさんと先生とお父さん・お母さんと手を取り合って、いじめのないクラス、だれもが安心して過ごすことができる4年2組にしていきましょう」
手紙を読み終えた私は、改めて子どもたちの方へ視線を向けた。やはりアキコは泣いていた。幾…
出典
- 北日本新聞webunプラス
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