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事故死亡・免職公表情報に基づく

「組体操」学校が刑事責任を問われる日もくる? 年5000件以上事故、死亡で訴訟も

広島県 三原市

都道府県
広島県
市区町村
三原市
掲載日
2017年11月9日
発生年
2017
公表主体
bengo4.com

事案の概要

広島県三原市の中学3年生の男子生徒が、組体操の事故が原因で死亡したとして、両親などが学校を運営する広島大学に相手取り、9600万円の損害賠償を求める訴訟を起こしたと報じられた。 報道によると、男子生徒は昨年6月に参加した運動会で、組体操の3段ピラミッドを9人で作った際、真ん中でよつんばいになった状態でピラミッドが崩れ、上の段から落ちてきた生徒の膝で後頭部に強く打った。男子生徒は2日後に頭の痛みを訴え、病院に搬送されてそのまま死亡。死因は小脳出血と急性肺水腫と診断されたという。学校側ではピラミッドが崩れたという事実は確認されていないと報じられている。 組体操については、以前より事故が相次いでいることから、スポーツ庁が昨年6月、全国の教育委員会や付属校のある国立大学などにあて、「組体操等による事故の防止について」という通知を出した。 通知では、「学校の設置者は児童生徒の安全の確保を図るため、学校において、事故等により児童生徒に生ずる危険を防止することができるよう、必要な措置を講ずるよう努めるものとされています(学校保健安全法第26条)」となどと前置き。タワーやピラミッドで児童生徒が高い位置に登る技などは、大きな事故につながる可能性があるため、「確実に安全な状態で実施できるかどうかをしっかりと確認し、できないと判断される場合には実施を見合わせること」と明記している。 両親などは、こうした通知があったにも関わらず、学校側の安全対策は十分ではなかったと訴えているという。男子生徒が行なっていたのは、ピラミッドのまま移動する「移動ピラミッド」と呼ばれる高度な組体操だった。 この他、今年2月にも東京都世田谷区の小学校で体育の授業中、当時6年生だった男子生徒が組体操の練習で負傷し、後遺症が残ったとして訴訟が起こされている。訴えたのは男子生徒の両親で、2人1組で行う補助倒立で転倒して頭や背中を強打。激しい頭痛などが起こる脳脊髄液減少症に悩まされているとして、世田谷区と担当教諭を相手取り、損害賠償を求めている。 日本スポーツ振興センターが公表したデータによると、組体操の練習中に起きる事故は年間8000件を超え(2015年度まで)、1969年以降に発生した事故で9人が死亡、障害が残った子どもは92人にのぼっている。このうち、タワーやピラミッドでの事故が多かった。2015年には大阪府八尾市の中学校で10段ピラミッドが崩れ、6人が重軽傷を負って、その安全をめぐり社会問題となった。 現在も年間5000件の事故が起きている組体操。危険性が高いとわかっていながら、事故が起きた場合、学校側はどのような責任を問われるのだろうか。高島惇弁護士に聞いた。 ●全国で相次ぐ民事訴訟、学校側の刑事的責任は問えるのか? 組体操で亡くなったり、怪我をした児童生徒の家族が、訴訟を起こすケースが出てきているが、民事訴訟で争う場合のポイントは? 「民事訴訟で争うポイントですが、大きく分類すると (1)練習計画、(2)ピラミッド(又はタワー)の組み方や崩れ方の指導、(3)事故防止のための監視体制、(4)事故後の救護活動 が挙げられるかと存じます。 このうち、(1)及び(4)については、他の学校事故において考慮すべき事情と大きな差はありませんが、(2)及び(3)については、組体操事故における特殊性が出てく…

出典

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